近畿日本鉄道 8000系

1964年に奈良線の建築限界拡幅工事と新生駒トンネルの開業により
奈良線全線で20m級車両の運転が可能となったことから製造された車両で、
アルミ車体試作車の8069Fも含めて1980年までに合計208両が製造されました。
1964年当時まだ奈良線の架線電圧は600Vだったのですが、
当初より1969年の1500Vへの昇圧の準備を施しての製造が行われ、
1500Vへの昇圧に際して900系を編入させる予定があったことから
この8000系は車両番号が末尾21から始まっています。
1972年8月2日に奈良線菖蒲池付近で爆破された
8059Fのモ8059がサ8167として8600系に、
ク8559がモ8459として8400系にそれぞれ編入され、
また1974年より冷房化、1980年代後半よりマルーンレッド1色から
シルキーホワイトとマルーンレッドのツートンカラーへの塗り替え、
方向幕の設置などの様々な車体更新工事が行われました。
また全盛期の頃は全206両と近鉄一の大所帯の形式でしたが、
1230系や1020系などのVVVFインバータ制御車両や「シリーズ21」の増備などより
扇風機装備車の初期車両から順次廃車され、
現在は2両編成2本(4両)、3両編成2本(6両)、4両編成7本(28両)の
合計38両の在籍となっており、奈良線・京都線・橿原線などで活躍しております。



京都線新祝園駅に入線する8000系(前3両)。




橿原線畝傍御陵前駅に停車する8000系。




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